エンブレルのリウマチに対する働きかけ
エンブレルはリウマチの治療に使われる薬ですが、その働きは免疫の働きを抑えるところにあります。
免疫は体の外から細菌や異物が入ってきたときに攻撃するものです。
その免疫が何らかの理由で自分の体を攻撃してしまうと、体に異常が起こるのです。
リウマチの原因になっている免疫は「TNF」といいます。
TNFがTNFレセプターと結合することで、体を攻撃しています。
エンブレルは偽のTNFレセプターを持ちますので、代替的にTNFと結合します。
そのことによってTNFの数を減らし、体への負担を和らげるのです。
エンブレルのリウマチへの効果
エンブレルをリウマチの治療に用いるのは、ほかの薬に効果がなかった場合となります。
例えば痛み止め、ステロイドなどの炎症止め、リウマトレックスなどの免疫抑制剤の効果がなかった場合などに用いられます。
エンブレルは症状を抑えたり、進行を止める目的で使います。
その効果は大きく、約半数の患者さんがリウマチの炎症を半分まで抑えることができたと報告しています。
また、関節の破壊を遅らせるという結果が出ていて、大きな期待がなされる薬です。
エンブレルのリウマチへの使用方法
リウマチにエンブレルを使う場合には、週2回皮下注射をします。
メトトキサートとの併用は必ずしも必要とはされていませんが、併用することで効果が増しています。
注射は日本でも、自宅でできるようになりました。
ただし、少なくとも最初の1ヶ月は医師の指導のもとしっかり練習しなければなりません。
以前は、エンブレルを注射するときには面倒な作業が必要でしたが、現在は非常に簡単になりました。
リウマチの治療のために何度も病院に通わなくても済みます。
エンブレルのリウマチへの副作用
リウマチにエンブレルを使うと副作用が心配です。
免疫を抑えるということは、外から本当にウイルスや細菌が入ってきてもそれを攻撃しなくなるということです。
免疫の働きが弱まると、風邪をひきやすくなったり熱が出やすくなったり、傷ができると化膿しやすくなるなどの現象が起こります。
また、注射するとその部位にかゆみが出てきたり、腫れたり赤くなったりもします。
エンブレルは、リウマチに対する効果の大きいものですが、副作用のことを考えると、信頼できる医師の指導のもとで使うべきであるということができるでしょう。